元日本代表ゴールキーパーで、2016年シーズンからSC相模原でプレーする川口能活選手。9歳の頃から始めたサッカーへの思いは熱く、年齢を重ねても情熱が衰えることはありません。若い選手たちと刺激し合いながら「身体が動く限りプレーし続けたい」と語る川口選手。キャタピランの使い心地についても伺いました。

長く続けるには、トレーニング・栄養・休養のバランスが大事

梶原:改めて、川口選手がサッカーを始めたのは何歳の頃ですか。

川口:9歳、小学校3年のときです。今年(2017年)42歳なのでもう33年間、サッカーをやっています。

梶原:33年! それはすごいですね。昨年(2016年)からSC相模原でプレーされていますが、チームは川口選手が日本代表だった頃、子どもだったような若い選手が多いです。若い選手と接するときに、気にかけていることはありますか?

川口:特別なにかをやっていることはありません。一緒にサッカーをしている時点で、サッカーという共通項がありますので、プレーの中でコミュニケーションをとっていく。若い選手たちとプレーすることで、逆に自分も若返って行く感じです。もちろん、僕が彼らに伝えることもありますし、僕が彼らから学ぶこともあります。

梶原:お互い刺激をしあっているんですね。サッカー選手として、長く現役を続ける秘訣は?

川口:まずはサッカーが好きなことと、あとは体調管理ですね。しっかり食事をとること、トレーニングをしっかりすること、休養をとることの3つが大事です。食事は若い頃から食事制限をしているので、それを続けています。若いときは、トレーニングの時間が大半でしたが、年齢があがるにつれ、休養をすることの大切さにも気づきます。そのバランスをしっかりとるようにしています。

若い選手には、言葉よりプレーで見せる梶原:今でも、若い選手に対して怖い顔で声出したりしているのですか?

川口:日本代表でプレーしているときは僕自身も若かったので、若さを全面に出して怒ったりしていました。それは演技のときもあるのですが、怒ることで周りの選手たちに刺激を与える意図もある。最近はアプローチの仕方は変わってきたと思います。けれど、試合に対する集中力、モチベーションは変わりません。

梶原:年齢を重ねるとフィジカル面、体力はどうしたって落ちてきますが、逆に、年齢を重ねてよくなってきたことってありますか?

川口:フィジカル面は維持することが精一杯になってきますけれど、よくなってきたのは、経験を活かして周りの選手を落ち着かせたり、技術でカバーしたりできることですね。あと、駆け引きも上手くなります。ゴール前の一対一の場面も、自分ひとりで勢いだけで防ぐのではなく、味方の選手を上手く使って防ぐようにするとか。そうしたプレーができるのは、年齢を重ねた技術力がアップしたからこそだと思います。

梶原:若い頃と比べて、練習内容は変わってきましたか。

川口:質は変わっていませんが、量は少なくなっています。キーパー練習自体がフィジカルトレーニングなのですが、若いときは全体練習をやったあと、シュートを受けるなどの自主練をしていましたが、今はやりすぎないようにしています。若いときはやりすぎても体力回復が早かったのですが。

梶原:SC相模原には川口さんに憧れている選手も多いと思うんですけれど、後輩を育てる上で気をつけていることは?

川口:育てるという意識も大事だとは思いますが、自分も試合に出て活躍したいという気持ちがあるので、彼らが僕に聞いてくればアドバイスしますけれど、自分から言うようなことはないですね。技術は盗むものだと僕は思っています。僕も教えてもらってきたというより、先輩のプレーを盗んでここまでやってきた。言葉で伝えるというより、プレーで見せるという思いが強いです。

身体が動き続ける限り、サッカーを続けたい

梶原:過去も含めて、尊敬するサッカー選手はどなたですか?

川口:一番はもちろん(SC相模原代表の)望月さんです(笑)。そのときどきで、「この選手いいな」って思うのですが、今はやはりカズさん(横浜FCの三浦知良選手)ですね。横浜FCとの練習試合で、久しぶりにカズさんがプレーするのを見たんですけれど、これは横浜FCでスタメン張れるって思いました。50歳でJ2でスタメン張れて、90分間、プロのプレーをし続けられる。そのフィジカルの強さは尊敬に値しますね。

梶原:僕はカズ選手と年齢が近いのですが、選手としても人間としても魅力的ですね。

川口:カズさんがチームに対して不満をいうとか聞いたことがない。代表やっているときも、本当に黙々と自分のことに集中する。人間的にもすばらしいです。

足にストレス感じさせないキャタピラン

梶原:奥様も使ってくださっているとか。

川口:そうなんです。キャタピランをうちの奥さんに見せたら「あ、コレ知っているよ」って。子どもを通じて他の奥さんたちの間でも、キャタピランは話題になっていています。実際に自分も使ってみて、一般の方々に浸透している理由がわかりました。

梶原:どんなトレーニングで使いますか?

川口:チームのトレーニングですと、ボールを使わないトレーニングのときに使います。ランニング、フィジカルトレーニングのときに使いますが、本当に足にストレスがない。フィジカルトレーニングは心肺をかなり追い込むのですが、足に対する負担がないのはいいですね。

梶原:私もサポートマッチでギオンスタジアムに行くと、SC相模原のサポーターの方が「キャタピランいいよ!」って言ってくださるのが嬉しいです。キャタピランをつけてくださっている方も大勢、ブースに来ていただけました。

川口:本当に履きやすいんですよね。